【続】朝の旋律、CHOCOLATE
きゃあきゃあはしゃいでいる、婿姫様と、お友達に。
じゃあ頑張ってね、と。
手を振った。
「みちゅ」
教科書どおりの譜面じゃなくてもいい、なんて聞いたものだから、ちょっと装飾入れすぎたかな。
「みちゅ」
まあ、いいよね、可愛いし。
「み、つ、さん!」
………おお…婿様おめでとう。
私の名前、呼べましたね!
「みちゅ!!」
「…………」
……はい、すみません、聞きます。
婿様は、私をリビングから出すと、その向かいにある婿様の部屋のドアを、開けた。
「今、コーヒーのお代わり持って来るから」
ちょっと座って待ってなさい。
「………はい」
私はおとなしく、言われたままに、婿様がいつもいるだろうソファーの端に腰掛けて。
リビングから早くも聞こえ始めたアルトリコーダーのトリルに、耳を澄ませた。