【続】朝の旋律、CHOCOLATE


「すみません、気のせいでした。色が綺麗だったから」

きっとカップの内側が白いからですね。
私のうちのカップ、青いから。



…なんて。
……嘘。


風邪でも、引いた、かな。

立ち昇る湯気に、濃く混じるはずの香りが。


わからなかった。




「みちゅ」


婿様は、急いでお風呂を済ませてくれたのか、濡れたままの髪と髭で。

哲の…事だけど、と。
ついに切り出した。




「哲は、絶対に違うと…言うんだ」

あいつ、……あ~…避妊しないままでしたことなんかない、って…怒るんだ。



「だから…」

気にすること、ない。
…心配すること、ない。





「……………」



なんだ…。

婿様ったら、コーヒーまで出してくれたのに、その程度の事しか言ってくれない、んだ?


哲が嘘ついてる、なんて思わないけど。



でも哲…。

私とするときに…ゴム付けたこと、ない。

外に出してくれるけど、付けたこと…ないもん。



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