【続】朝の旋律、CHOCOLATE


今は、豊島区の実家に住んでるって言うから、行って来た。



「実家行ったの!?」

「本人にだけ言ったって、またまとわりつかれても困るから」


そんな…

だって…揉め事は、第三者を交えて話し合わないと駄目だって…よく言うのに……。


哲は、私の手をぎゅ、と握って。

ちょっと心配そうに、視線だけで私を見下ろした。




「あんな……小さな子が、さ」

母親の都合で、いつまでも引きずり回されてたら…

可哀想、だろ?


会っていきなり、パパだと紹介されたんだ。

いくら幼くたって……

何度も言われれば、混乱するだろ…?

ついこの前までいた、元旦那を、父親だと思ってたんだろうに。




「…だから、遅くなった」


ごめんな、心配かけて。

あいつは…狭山は、来なかったか?



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