【続】朝の旋律、CHOCOLATE
「あ、の……私、事務とか…無理で…」
どう言ったらいいのか、わからない。
何を言えばいいのか。
怒ればいいのか、無視していいのか。
私の仕事のことなど、何も知らないはずの学生くんまでもが、訝しげに、彼を見ているのに。
私には、どう言っていいのか、本当に。
わからなかった。
ただ。
「蜜さんはさ、なんなら働かなくてもいいよ?」
この、ぱっと見のルックスは特別悪い訳ではない…得意先の、迷惑な跡取り息子、という認識だった彼が。
なにか、特別な……
好きとか…何かそういった類の感情を私に抱いていて。
もしかすると、なにか。
なにか。
盛大に勘違いをしているか、もしくは。
彼の中で、なにかストーリーが勝手に構築されているか…。
…………て…哲…!
どうしよう!
ねぇ!
どうしよう!!!