ものがたりのつくりかた

・得たものとか


いただいた評価は漫画に対してのもので、小説を書く上での参考にはならないと感じますが、ところがどっこい。

・話が終わってない
⇒要するに既定の枚数に起承転結がうまく収まっていないということで、物語構成の構築を考える修業に

・設定はいいが短編向きでない
⇒じゃあ長編だったらこの設定生かせられるってことですよね! というポジティブシンキングで、ならば設定を生かすためにはどう描くか? ということを考え、情報の出し方、見せ方、全体を通してのストーリー展開を意識するようになったし、

・構図がワンパターン
・コマ割りが単調
・絵は丁寧に描いているが今風のセンスがない
⇒これに関しては絵のアレなので置いておきますが、ようするに魅せ方の工夫が足りないということ。
この場面はどう見せたらいいか、セリフや場面のリズムとか無意識に考えるようになったし、

・登場人物がいきいき動いていて好感が持てる
・登場人物に嫌みがなく好感が持てる
⇒これは今も続く私の強みだと思っています。
(そして魅力的な悪を書けない弱みともなっています……裏を知ればみんないい人になってしまう悪い癖)


漫画投稿時代の結果は散々で、その他大勢にも入れなかったわけですが、今こうして小説家として端っこの席に座っていられるのは、この時の経験がとても大きく、特に第三者に自分の物語を徹底的に判じられるということで、『読む人のこと』を常に意識するという精神が培われたように思います。


ちなみに描いていたのはめっちゃファンタジー(恋愛薄い)だったりフッツーの学園ラブコメだったりニアホモだったりどこがターゲットなのよ! と自分でも突っ込んでしまいそうな迷走の仕方でした……。

 
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