静かな涙【完】
真紀子さんを見ると、悲しげな表情で俺を見つめていた…




「…ごめん…」




俺は小さく呟いて…



真弓の元へ行こうとする足を止める…




そんな俺を見て安心したのか、真紀子さんの力が弱まった…




『まあ…なんでもいいけど仲良くするんだぞ』



真紀子さんの元担任が、意味ありげに笑って校舎へ戻って行った…



俺は、そこからしばらく動けず、ただ呆然と立ち竦んでいた…




そんな俺をじっと見つめる真紀子さんの視線を感じながら…

< 124 / 248 >

この作品をシェア

pagetop