静かな涙【完】
『浩ちゃん…真弓の事気になるの…?』



真紀子さんは俺の顔を上目遣いで見つめてきた…



「…いや…」




俺は小さく呟く…




『……』




俯きながら拳を握りしめる…




『…浩ちゃん…責任…とるんだよね?』




責任…




責任と言う言葉が重くのし掛かる…




「…そんなんじゃないよ…責任だけじゃない…真紀子さんを愛しているから…」



俺は無理やり笑顔を作る…



「…真紀子さんは俺にはもったいないくらいだ…」




顔が引きつっているかも知れない…



だけど…




こうでも言わなければ俺は…




自分の弱さに立ち向かう事が出来ないだろう…

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