静かな涙【完】
『最近、元気ないみたいだし…先輩と何かあった?』



『えっ…』




『…あれ、河上のねぇちゃんだろ?俺、見ちゃったから気になって…』



宮崎君の言葉に少し驚く…




『…うん…そうなんだ…お姉ちゃんだよ…』



『やっぱり…じゃあ…噂は本当だったんだ…』



宮崎君は鞄を足元に置いて溜め息混じりで言った…



『…噂か…皆、好き勝手言ってるよね…』




『そんな事はないけど…』




『……』




『……』




私達の間でかなり長い沈黙が続いた…
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