静かな涙【完】
『そうだ。良かったらお茶でもしない?奢るよ。』




宮崎君は、そう言って微笑む。




『じゃあ…行こうかな』





『よし。じゃあ、そこのお店行こう!』
宮崎君は、「喫茶RURI」という古ぼけた
喫茶店を指差した。





私はコクリと頷き、後に付いて行く。





『どーぞっ。』





自動扉ではない、昔ながらの扉を開けてくれた。




カランカランと心地よいベルが鳴る。





宮崎君の優しさは、変わらない。




『ありがと』




と言って席に着いた。
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