椿山亜季人の苦難日記
なんか、こう…、鎖骨のすぐ下が、じわぁっとして、

不安にも似た違和感。

これを胸騒ぎとでも呼ぶのかな。

そんな風に、昨日からずっと落ち着かない。



今日はいつもより眠くて、登校中の生徒の波に飲まれそうになりながら、歩いていた。


人にぶつかりそうになって、顔を上げると、

玄関先の廊下に、見慣れた黒髪の女の姿があった。




「あっ…。」

思わず、出しかけた言葉をしまいこんだ。



…なんだ?あのやたらにでかい箱は…。

いや、大きさの異様さを差し引けば、きれいに飾られたアレは、プレゼントで、


形状から察するに、ケーキ…か?



そうそう、昨日作るって言ってたし?

< 118 / 169 >

この作品をシェア

pagetop