椿山亜季人の苦難日記
夏休みが近づいていた。
4人、屋上に集まるのも久しぶりだった。
んま、煩いから亮介はいらないけど。
「どうしよう、アキさーん!!助けてー!!」
ほんっとにうるさいチビスケだな。
大学の判定が悪かったらしく、焦っているらしい。
「やだっ。」
千歌が亮介に鼻フックをかけて俺から引き離した。
あーぁ…、そういう所男らしいねぇ。技のチョイスがなんとも言えないね。
日和ちゃんは、焦ってなだめてる。
笑いを堪えて、千歌にティッシュを渡した。
扱いの悪さを怒る亮介を、二人でいじめる。
ああもう、久しぶりだな、このノリ。
あんまり考えなかったけど、
実際、こうやって、一緒にいるのは楽しいんだよね。