椿山亜季人の苦難日記

いつも、先生からの連絡はメール。メールで予告された時間に電話が来る。


お互い、口下手で、そんなに長電話はしない。

一日一回、声を聞いて、元気だって確認するのだ。



人に見られないように出かけるなら遠くへ、学校では、学級委員という立場を利用して、

関係が長く続くことを願いながら、慎重に密会を重ねた。


隠さなければならないストレスには、目をつぶれた。

それくらい、大事だった。


そして二学期になった―・・・
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