Again -もう一度恋して-
颯ちゃんの唇が離れた。
「あのまま黙って別れて貰えるとでも、思ってた?」
「だって……颯ちゃんは槇田かすみさんと……」
「かすみさんと、何だよ?
婚約するのが一番いいとでも思ったのか?」
その通りだよ……。あの時は、別れるのが一番いいと思ったんだよ。
でも、直ぐに後悔したんだけど。
「勝手な思い込みで離れるな!」
眉間にシワを寄せて鋭い視線を向け更に責める口調の颯ちゃん。
私の勝手な思い込みだったの……?
辛くて颯ちゃんを信じる事が出来なくて手を放してしまった。
責められても仕方ない。
唇を噛みしめて俯いた。