Again -もう一度恋して-
やっと彼は諦めてくれたようだ。
「思う通りにすればいい」と言い残して出て行った。
「颯ちゃん、あっ……」
繋いでいる手を引っ張ってバランスが崩れた所で真奈美を引き寄せた。
反射的に両手を出して距離を取ろうとする真奈美のウエストに手をまわし離れられないようにした。
「あの……颯ちゃん、いろいろと訊きたい事が」
喋り出した唇を塞ぐ。
抱き寄せた真奈美から甘い香りが漂って来て目を閉じた。
久しぶりに感じる香りに鼻腔をくすぐられた。
腕の中にいる彼女から伝わってくるぬくもりに、ほっとして息をついた。