空の下の約束
「慎司久しぶりね。今日は可愛い子猫ちゃんも一緒なんて…ウフフフフ。子猫ちゃん、さあ、入って」


そう言ってスレンダーお姉さまは緑色の可愛いドアを開けてくれた。


「こっ、子猫ちゃん…」


その一言で固まっている私を慎司の優しい手が背中を押してくれる。


「さあ、子猫ちゃん…クスクス。入ろうか…クスクス」


「ちょっと!慎司さん!」


スレンダーお姉さまに聞こえないように囁いた。


見上げた慎司の顔は穏やかで楽しげだったのでそれ以上の反抗は出来ず素直に従う。


いったいあの人と慎司さんは…


そんな軽い嫉妬を胸にペンションの中へと入っていった。


いざ中へと入るとそこは目の前に螺旋階段。右奥には暖炉があり、冬には暖炉の前で笑い合ってる光景が目に浮かぶようだった。


「残念だけどこのくそ暑い季節だからそっちは出番なしね」


そういってスレンダーお姉さまはウィンク一つ残して左側に歩いていく。


それにつられて目を向けると、10人は余裕で座れるだろう切り株のテーブルを囲むように何脚ものイスが置いてあった。


「好きなところに座ってて。今飲み物を持ってくるから」


呆気にとられながら後ろ姿を見送る私に、慎司は「座ろう」と笑顔を向けてきた。


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