空の下の約束
時間も23時を過ぎた頃、真也が私を呼びにきた。


私にソッと耳打ちをする。


「マスターが呼んでるよ」


私は辞める決意を思い出した。


何時言おうが変わりないと思い、マスターの居る事務所に向かった。


ロッカールームの隣が事務所になっている。


「コンコンコン」


「マスター、麗子です」


「あー、入って」


声に促されるまま部屋に入った。


事務所は四畳半ぐらいの小さな部屋に、デスクが一つにソファーとテーブルがある。


マスターはデスクにあるパソコンと睨めっこをしていた。


私はソファーに座る。
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