空の下の約束
事務所からテーブルに戻った私は、辞める前に首を突きつけられ、今までの報酬として200万を貰った事にウキウキしていた。


理由は簡単…


私が落ち着き過ぎてて自分のお店には合わないだって。


まあ、ナンバーワンといっても若いお客には人気なかったしね。


今日で本当に最後と思うと嬉しさでいっぱいだった。


皆が帰る2時までは流れる様に時間が過ぎていって、最後には従業員に挨拶。


社交辞令で


「寂しい」


「辞めないで」


「私も辞める」


などの声もあったけど、あまり仲良くもなかったんだから嘘だとすぐわかった。


「ありがとう。私も寂しいけど皆頑張ってね」


私も社交辞令。


寂しくなんかないから。


嬉しさでいっぱいだから。
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