空の下の約束
ユックリと星野先生は話し出した。


「結論から言うと、君が倒れたのは心筋梗塞。若い女性には本当に珍しいんだけど、君夜の仕事してたでしょう?不規則な生活。運動とか栄養管理とか意識してた?お酒にタバコ。それに油っぽい…」


途中まで聞いていたけど先生の話を私は遮った。


「ちょっとまって!その何とか梗塞って言うのに私なっちゃったの?で、私死ぬんですか?」


軽くパニックになった自分。今まで風邪だってそんなにひかなかったし…


「いや、死にはしないよ。今の生活を改善すればね。今回は軽くすんだししばらく静養して生活習慣を変えること。それを守らなければ最悪な結果になってもおかしくない」


そっかぁ…私、死ぬかもしれないんだ…


実感なんてわかないけど怖さもない。


そうなったらなったで諦めるしかないし。


「そうなんだ…ふぅ~ん…」


「それだけなの?」


星野先生は訝しげに私の顔をのぞき込んできた。


「それだけだよ。人間はいつか死ぬし早いか遅いかだけでしょう?その他になにかあるの?先生…」


私は質問に質問で返した。
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