Don't forget “my memory…”
穏やかな風が吹き、草花を揺らす…
雲一つない青い空から、オレンジ色の太陽が、静かに人々を見守っていた…
そんな爽やかな朝の中を歩く、大剣を背に持つルイは、何かを考えるかのように地を見つめ、ゆっくりと歩を進めていた…
何だったんだろう…
先程の胸騒ぎは…
嫌な予感がするんだ…
何か、嫌な事が…
最悪の事が起こりそうで…
落ち着かない…
頭の中が、グチャグチャになる…
部屋を出る時に見えた、カリンの瞳…
彼女は微笑んでいた…
だが、その目は、心の底から笑っていなかった…
何か、何かがつっかかる…
それに、あの時、微かに、彼女の瞳が、違かったんだ…
いつもの、優しい瞳ではなく、どこか冷たく、鋭かった…
そして、緑色に光っていた、あの瞳…
いや、違う…
見間違いだ…
そんなはずがない…
彼女の中から、悪の血は消えた…
もう、彼女は傷つく事はないんだ…
俺が信じれなくてどうする…
俺が彼女を信じなくて、誰が彼女を信じる…
彼女を1人にしたくない…
だから、忘れよう…
絶対に、見間違えだから…
思い違いだから…
全ての思いを忘れようと、頭を振る…
頭の中から振り払うように…
そんな中、考え事をしていたルイは、気づいていなかった…
彼の後ろから、何者かが、物凄いスピードでやってきている事に…
悪の手が、すぐ近くまで迫っている事に…
彼は、気づかなかった…