湊くんの秘密。
「まって湊くん…っ、なんかおかしいって…!」
あたしの目の前で、湊くんの顔が止まる。
「いい加減、黙っていただけますか。
それ以上騒ぐと、こちらも口を塞ぐほか、手段がありませんが」
目の前で、キラースマイルと囁くような大翔様ボイス。
あっという間に、口を塞がれた。
ソファに片膝をついて、あたしに覆いかぶさるようにキス。
結局あたしはなにも出来なくて、なされるがまま…。
こんなの、ずるい。
執事キャラで、大翔様になるなんてずるい。
「蘭ちゃんホント大翔ボイス好きだね」
顔が離れると、いつもの湊くんが笑っていた。
あ、なんかホッとする。
あれはあれで好き(?)…だけど、やっぱり普通の湊くんがいい…。