湊くんの秘密。



「あははっ。湊くん、何言ってるの?ていうか、家にマネキンあるの?」



マネキンをあたしだと思うなんて、発想が面白すぎる。



『ちょっとおかしな先輩が誕生日プレゼントにくれたんだよねー。ただのギャグだけど。

それが役に立つ日が来るとはねぇ。明日その先輩にお礼言っておかなきゃ』



大真面目に回答した湊くんの顔、みたいなぁ…。

生でみたら、絶対に笑っちゃいそうだ。



あ、今も笑ってるか…。



『あ、蘭ちゃん。明日の朝少しだけ早く来れる?』

「…いいよ?何か用事?」

『うん、まぁね。じゃあそういうことで』



意外とあっさり話を畳まれて、そのまま電話を切った。



今頃マネキンの頭を、湊くんは撫でてるのかなー…。

想像したら、また笑いが込み上げてきた。



…今日はぐっすり眠れそう。

湊くんの声で、たくさん幸せもらったからね。


外がもう暗くなってることに気づいて、とりあえずカーテンを閉めた。


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