湊くんの秘密。



ぐすっり眠った次の日の朝。



湊くんに言われた通り、少しだけ早めに家を出た。



朝から湊くんに会えるなんて、あたしいつかファンの人に殺されるんじゃないかなー。


そう考えることも、多くなった。

でも、この幸せは分けてあげない。



あたしだって、ワガママだもん。



人があまりいない学校に入って、上履きに履き替えた。



湊くんの出席番号のところを見ると、すでにローファーが入っていた。


もう来てるんだ!

自然と足取りも軽くなる。



「ふふーんふふふーーん♪ たらーーらー♪」



廊下を歩きながら、ダブルブラックの主題歌を口ずさむ。

このフレーズ、湊くんが歌ってるところなんだよねー。



「蘭ちゃん。ちゃんと歌詞は覚えようね?」

「…わ、湊くん!」



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