湊くんの秘密。
ドキドキしながら、階段下に近づいた。
湊くんの前に立つと、いきなり頭をグシャグシャに撫でられた。
「……っ?!」
びっくりして、自分の手で湊くんの手を掴もうとすると、
湊くんの言葉で一気に振り払われた。
「動いちゃだめ。
蘭ちゃんは俺のマネキンだよ?俺のいうこときいて」
「……////」
動けない……。
そんなこと言われて、動くバカじゃない。
あまりにも恥ずかしくなって、下を向いた。
今顔見られたら、絶対顔から火が出る。
消化器で消せるかどうかも危ういような。
今の湊くんは犬じゃなくて飼い主だ。
だから、あたしが犬だ…。
それに、まだ教室に行く前だからか、髪型がちゃんと整っていて
綺麗な顔がよく見える。
それがまた、あたしの心臓をドキドキさせた。