湊くんの秘密。



あたしが階段を登ろうとしたときだった。


あたしが初めて湊くんと話した日に来た、階段下に湊くんはいた。



人もこんなところ覗かないし、いい場所なのかも。



「ここにいたんだ!」

「うん。蘭ちゃん、いつも遠回りなのにこの階段使うでしょ?」



何で知ってるんだと言わんばかりの情報に、あたしはびっくりした。



「何で知ってるの?」

「蘭ちゃんが好きだから」



即答………!

“好きだから”が脳内で何回もリピートされる。

あー…朝からなんて幸せなんだろう。



いつの間にか慣れてきそうになっている顔の熱さには、触れないでおく。



「らんちゃーん、こっち来てよ。

いつまでそこに突っ立ってるの」



階段下から手招きをして、あたしを呼び込む。


今の、写メりたかった…。

めっちゃ、犬っぽかった…。



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