*RewindinG*
─7月中旬─


「おーい空希、置いてくぞ」


時耶に急かされる僕。

今日は男4人で海に出掛ける予定だ。

4人とはもちろん僕、時耶、亮輔、憲太の4人だ。


今日は絶好の海日和でかんかん照りの太陽が眩しい。


「ほら早くしろよー」


僕はビーチサンダルに足を潜らせて時耶達の所へ走った。


「行くぞー!!」


僕の掛け声でみんないっせいに海に入る。

バシャンっと大きな水音と水飛沫が降り注ぐ。


「気持ちー!やっぱ海だよな」

「この夏休みは遊びまくらないとな!」


まだ夏休みは始まったばっかりなのに気の早いやつらだ。

なんて思いながらも僕も内心ドキドキしていた。

これから夏が始まるんだ、と。

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