恋愛ターミナル
*
「じゃあまたメールするね」
「うん。じゃあ『晃平さん』によろしく」
冷やかし半分で言うと、亜美は赤い顔をして「もう」と言いながら彼の元へと向かって行った。
「ふー」と息を吐いて、星がちらほらと見える夜空を仰ぎながら帰路につく。
アパートにちょうど着いたときに、ポケットに突っこんでいた手の中で携帯電話が振動した。
「はい?」
『あ、梓っ……その、今日徹平がむかついて、プロポーズみたいなのもされちゃって、いずみと亜美は彼がいるから、今晩、泊めて?』
電話の主は凛々だ。
凛々はなにかあったのか、開口一番、わけわかんないことを発してる。
星空をまたみて、それから、アパートの窓に視線を向けた。
どうやら平岡さんちは留守のようだ。
『あ! 亜美といるんだっけ? じゃー私も今から』
「もう別れて今家着いたとこ。なに? 帰りたくないの?」
“帰りたくない”なら、私と一緒。
だけど、ここが私の家だし、帰るほかない。凛々こそ徹平となにかあったなら、帰れないわよね。
「ああ。いい。あとでゆっくり聞かされることになりそうだし。好きにしたら?」
ちょうど私もひとりでこの部屋にいるのは気が狂いそうだし。
けど、私のそんな下心を知らない凛々は、「ありがとう!!」とすごい勢いで声を上げた。
1階の廊下には目もくれず、階段を昇る。
鍵を開けて玄関に入ってスイッチをつける。
やっぱり、まだ、あの人の影がここに残ってる……。
そんな苦い感情を押し殺して部屋に入り、全ての記憶を流してしまおうとシャワーを浴び終えたころ、ちょうど凛々がやってきた。
「じゃあまたメールするね」
「うん。じゃあ『晃平さん』によろしく」
冷やかし半分で言うと、亜美は赤い顔をして「もう」と言いながら彼の元へと向かって行った。
「ふー」と息を吐いて、星がちらほらと見える夜空を仰ぎながら帰路につく。
アパートにちょうど着いたときに、ポケットに突っこんでいた手の中で携帯電話が振動した。
「はい?」
『あ、梓っ……その、今日徹平がむかついて、プロポーズみたいなのもされちゃって、いずみと亜美は彼がいるから、今晩、泊めて?』
電話の主は凛々だ。
凛々はなにかあったのか、開口一番、わけわかんないことを発してる。
星空をまたみて、それから、アパートの窓に視線を向けた。
どうやら平岡さんちは留守のようだ。
『あ! 亜美といるんだっけ? じゃー私も今から』
「もう別れて今家着いたとこ。なに? 帰りたくないの?」
“帰りたくない”なら、私と一緒。
だけど、ここが私の家だし、帰るほかない。凛々こそ徹平となにかあったなら、帰れないわよね。
「ああ。いい。あとでゆっくり聞かされることになりそうだし。好きにしたら?」
ちょうど私もひとりでこの部屋にいるのは気が狂いそうだし。
けど、私のそんな下心を知らない凛々は、「ありがとう!!」とすごい勢いで声を上げた。
1階の廊下には目もくれず、階段を昇る。
鍵を開けて玄関に入ってスイッチをつける。
やっぱり、まだ、あの人の影がここに残ってる……。
そんな苦い感情を押し殺して部屋に入り、全ての記憶を流してしまおうとシャワーを浴び終えたころ、ちょうど凛々がやってきた。