アイノカタチ
私は真っ青になりつつベッドから飛び起きる。
壁に掛けてある時計を見ると、確かにお昼を回っていた。
「うわぁぁぁぁ、やっちゃった!
半日寝坊するなんて最悪!
つか社長!
なんであんたまでここにまだいるんですか!
今日は大切な会議が有るって言ってましたよね!?」
わたわたと着替えやらカバンやら出して、タンスの間にある衝立を引っ張り出して着替えながら聞く。
「いくら叩いても起きないお前が悪い。
会議は向こうの都合で15時からになった。
仮に遅れたとしても前半は月希達だけでもどうにでもなるから、任せたと連絡は入れてある」
「はぁ?連絡入れたんですか?
だったら迎えに来て貰って下さいよ!
私が起きないからってちゃっかり自分までここにいる必要はないでしょ!
普通上司は、さっさと会社に赴いて、自分の仕事をさっさと終わらせてるのが当たり前じゃないんですか!?」
着替え終わった私は、髪を整えながらいつもは乗らない(都会じゃ邪魔になる)車のキーを壁からひったくる。
「……………お前、車運転出来るのか?」
いつも電車だから、そりゃ驚くわよね。
「いいから、早い所社長も着替えて下さいよ!会社行きますよ!」
「飯は?」
「会社についてから作ります!」
「服は?」
「連絡入れたんなら月希さん達が新しいもの揃えてくれてますよきっと!
あぁぁぁ、早くしてください!」
まったり社長にイライラしながら私はカバンを掴む。
そして,社長を引きずるように部屋を出て駐車場へ急いだ。
大きな道は込むかもしれないが、小さめな道を走れば1時間後あたりにつくかもしれない。
前の車より若干小さめの車にしたのが正解だったと、この時程思ったことはない。
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