【短編】幼馴染を好きになって
「おい、泣くなよ」

「だってぇ」

「俺も、俺も穂波のことすっげぇ好き」

「へ?」

「俺、自分の気持ちに気づいてなかったんだ」

涼也はあたしを強く抱きしてめて

こう叫んだ――


「穂波!だぁああぁい好きぃいいぃ!!」

「ちょっ、涼也っ!」

涼也は少し顔を赤くして、小さく囁いた。

「ごめんね、穂波。好きだよ」

あたしは、顔を真っ赤にして、

「あたしも……」

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