白いジャージとオレンジジュース
そこにやってきた生徒会長。
「俺からもお願いします。こんなデタラメの記事を信じたりしないでください。斉藤先生も新垣先生もそんな人じゃない。みんなもわかっているはずだろ」
強い口調でそう言い、掲示板に貼られた写真をはがし始めた。
チャイムが鳴ったタイミングで、みんなが掲示板から離れて行った。
俺に話しかけてくれる教え子達。
「先生、気にすんなよ」
「人気者ってこういうことされるんだよ」
「俺達は信じてるから」
かわいい生徒達の言葉に救われた。
だが、生徒達の心の中に俺への疑惑が生まれたことは確かだった。