冷たいな京華さん
と。
「ちぃはぁるぅ…」
冬城ストアの入り口。
一人の女性が立っていた。
二十歳くらい、長い黒髪、細面のスラリとした娘。
身につけているのは白いセーターと同色のロングスカート。
普段は隠している狐の耳と四本のフサフサした毛に覆われた白い尾が、今日は怒りの為か既に露わになっている。
先に述べたこの店の常連客のお稲荷様。
天狐の姫羅木 曜子(ひめらぎ ようこ)だ。
「ちぃはぁるぅ…」
冬城ストアの入り口。
一人の女性が立っていた。
二十歳くらい、長い黒髪、細面のスラリとした娘。
身につけているのは白いセーターと同色のロングスカート。
普段は隠している狐の耳と四本のフサフサした毛に覆われた白い尾が、今日は怒りの為か既に露わになっている。
先に述べたこの店の常連客のお稲荷様。
天狐の姫羅木 曜子(ひめらぎ ようこ)だ。