冷たいな京華さん
「よぅ…わかったの…」

「ええ、まぁ…似たような知り合いがおるもんですから…」

引き攣った笑みを浮かべる千春。

こんな山奥の小さなスーパーだ。

猿や猪に遭遇したって、ちっとも驚く必要がないほどの山間。

妖怪が近隣に住み着いていてもおかしくない。

それどころかこのスーパーには、お稲荷様の常連客さえいるのだ。

「確かにの」

スンスンと形のいい鼻を鳴らす幼女。

「この店には人間とは違う『匂い』がする…わしと同類の匂いがの」

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