三種の神器‐戸嘴美園(こはし みその)の場合
「うーん。どちらかと言うと君は見た目がスレンダーだけれど、意外と着痩せするタイプだったりしてね?」
  とおじさまは更に美園をからかうように言って追い打ちをかけた。



  すると慌てて
「あっ、おじさま止めて!ホント私今その気が全くないですから。って、あっ!そうだ忘れてた。今私未成年だから、おじさまヘタをすると警察に捕まりますよ。ねっ、ちなみに私まだ15歳だし。絶対にムリでしょ。淫行(いんこう)条例に引っ掛かって捕まったって知りませんよ。私責任なんか取れませんし!」
  と美園はとっさにそう叫んだ。




  すると美園の必死なその抵抗ぶりに
「嘘だよ。冗段だよ。って言うか、ちなみに君ってホントに面白い娘(こ)だね。流石義息子が惚れ込むだけあるな」
  と言っておじさまはさも愉快そうに笑った。




「えっ?!義息子?!」
  とおじさまが発した言葉を聞いて不審に思った美園は、すぐさまそうおじさまに聞き返した。
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