三種の神器‐戸嘴美園(こはし みその)の場合
「ねえ楓駕(ふうが)七乃葉って私と違って、可愛い感じの女性(ひと)でしょう?ちなみに七乃葉はお金持ちなのに、気取ったトコが全然なくてしかもとっても優しい性格をしてるの。この私とは全てにおいて真逆なんだけれど、どう言う訳か?妙にウマが合うって言うのかな、私七乃葉と一緒にいるととっても心が落ち着くんだ」
  と美園は楓駕にそう説明した。




  そしてこの時美園は楓駕に対して七乃葉の印象が良く映るようにと、七乃葉の利点を伝える為に精一杯心を砕いた。




  すると
「へーそうなんだ」
  と楓駕は一言言って生ビールが入ったジョッキを手に持ち口に運ぶと、その生ビールを一口グイッと喉に流し込んだ。




「あっ、七乃葉お腹が空いたんじゃない?私達も何かオーダーしようよ」
  と言うと美園は七乃葉にメニューを渡した。
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