ケータイ小説を書くにあたって
「いいなずけは宇宙人かな。
でも、ヒロインとは違う星のイケメン星の宇宙人。」
なんかもう投げやりだ。
「イケメン星?何それ、超行きたいんだけど。」
テキトーにつけた星名に友人Aは意外に食いついてきた。
「イケメン星っていうのは、イケメンしかいない星。イケメンの、イケメンによる、イケメンのための星。」
「夢の星であることには間違いないけど、すごく残酷的な星ね。」
「まぁまぁ細かいことは気にせずに。
イケメン星の王子をいいなずけにしようよ。」
「うん、いいんじゃない?」
頬杖をつきながら、友人Aは小さく笑ってそう頷いた。