ケータイ小説を書くにあたって
「でも、ヒロインは俺様のことが好きなのよね?いいなずけにはどう諦めてもらうの?」
相変わらず、友人Aは冷静な着眼点をお持ちだ。
「えーっと、いいなずけはイケメンのくせに超しつこくて…。
でも一応彼もイケメン星の王子だから色々権力持ってるんだよね。だから、地球のトップにヒロインの捕獲と俺様の抹殺を要請するの。」
「怖っ!イケメン星の王子、超怖いじゃん。」
友人Aは自分の体を両腕で抱きしめて、身震いのような仕草をしてみせた。
「話はまだ終わってないよ。
いいなずけのことを知った俺様は、ヒロインを遠い遠い森の奥に隠すの。それで、俺様は1人だけ軍に捕まっちゃうんだけど、すぐには殺されずに、ヒロインの居場所を吐くまで拷問にかけられるの。」
「軍!?拷問!?
暗いよ!単語が!
そんなダークな内容なの?」
「大丈夫、大丈夫。
ほら、俺様ドMだし。」
「そういえばそんな設定あったわね。
よく覚えてたわね。」
久々に友人Aに褒められた。