ケータイ小説を書くにあたって


「で?地球とイケメン星は全面戦争しちゃうわけ?んで、ヒロインは『私のせいで地球が…』とかなんとか言って、責任をとる意味で自殺とか?それで、それを知った俺様もそのあとを追って自らの命を絶つと?」

「へー、いいかも、それ。」


同調する私に、友人Aはなぜか大きなため息とともにテーブルにうなだれた。


「もうね、無理。

あなたにはケータイ小説は無理です。」


友人Aは顔を腕にうずめたまま、そう声をもらした。


「なんで!?やっとここまできたのに!」

「もうやだ。あんたの相手したくない。」

「そんな!」


どうしてだろうか。

たった今ようやく物語が完成したというのに。

何がそんなに不満なのだろうか。


「ぶっちゃけよぉ、最終的にヤンキーとかターザンの設定いらねーだろ。」

ポツリと、やさぐれた口調でそう呟く友人A。



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