sakura
海に入るとわたしの髪は腰まで伸び
足は消え変わりに桜色をした尾ひれになった
これがもうひとつのわたしの姿
知っているのは唯一の友達たちと家族だけ
「おい!さくら!待てよ!」
真一が怒鳴るのを無視して海へ潜ると
焚の声が聞こえた
「真一落ち着けって。気持ちはわかるけど
さくらはずっと村の女子からひどい仕打ち受けてきたんだ。
少しくらい多めに見てやれ」
また泣きそうになる。
いつだって焚はわたしをかばってくれる。
そして真一は守ろうと本気で心配してくれる