Endless holiday
「なぁ朝飯食いに行こうぜ」


女子の部屋に入ると、義之は声をかける。


「そうだね」


真っ先に答えたのは奈々だった。


一騎が思うに、おそらく奈々も、義之に好かれていると感じていて、意識しているように見える。


もちろん一騎は、義之にも奈々と上手く行って欲しいと思っていた。


でも、視線はもちろん杏奈に行く。


杏奈はカバンの中から、可愛らしい財布を取り出すと、ポケットに入れていた。

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