侍ヴァンパイア

アメイジング・グレイス

~ゆうなside~



「あの…リンレイ?
ちょっと…このスリット激しくない?」



今、私はリンレイの部屋で出発の準備をしているーーー



「……、、、では、少々お待ちをーーー」



クールな彼女が沢山の衣装達と必死に睨めっこしながら私に付き合ってくれていたーーー



でも、チャイナドレスは細身なリンレイには良く似合うのに…、私には、どれもキツイ…



なんとなくだけど、、、最近、バストがやや成長期な様な、、、嬉しい反面、、、


ダメだっ!!胸がはち切れそうっ!!



砂漠で飛ばされてしまった、お気に入りの着物、、、大切に着れる服、1着あれば私は充分なんだけどな、、、


「では、こちらはどうでしょうか?」


差し出されたのは、ドレスじゃなくて、綺麗な刺繍が施された朱色のーーーチャイナ服だった、、、


ピッタリなサイズ、


実はスカートよりも、ズボンが小さな時から好きだった私ーーー


「どうかな?」


「やはり、良くお似合いですね、、、では、こちらと、こちらも…」


何着か私に手渡す、、、


えっ、まだ試着するの~っ!?



「ーーー今お持ちした服は、全て、、、朱里様の物です、、、」



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