侍ヴァンパイア

闇市

ここがーーー闇市ーーー?



黒く大きな門をくぐれば、そこはカジノのような空間が広がっていたーーー



「すでに始まっております…出品される商品はこの中にお入れ下さい」



執事のような白髪のおじさんが、まるで荷物を運びましょうかとばかりに、私を黒いボックスに入れるーーー



カタカタと荷車で運ばれる事、五分、


覚悟はしてたけど、、、緊張する、、、


汗がだくだくで、香水の匂いはとっくに落ちたみたいだったーーー



「レディース&ジェントルマン!!



さぁ!今宵!最後の商品となりましたっ!!!」



目の前の板がパタリと前に向かって倒れ、、、眩しいまでに強烈なスポットライトが私を照らしたーーー



「おぉー!!!!」



広い会場内に大きな歓声が響き渡るーーー



「この娘!!ただの人間ではありますが…!!!なんとっ!!指名手配中の大罪人であります!!!」



何もやらかしてないのに、なんかこうやって聞くと腹立つわね!!



「額にして、1億ペル!!!!

まぁ、一人はまだ行方不明の為、彼女だけだとおおよそ5万ペルと言った所でしょうかっ!?」



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