侍ヴァンパイア
「へ?」



何の悪びれもなく言ってるけど…やってる事とんだ大悪党じゃないの!?



「…よっしゃ、、、ちゃんとあるわ!
おーきに」



そう言うと、しろちゃんは自分の手首から透明な腕輪を外してキョウに渡す



「それをアンタの手にはめたその時から、、、ゆうなはアンタの所有物になったゆうことで、、、一生アンタが手放せへん限りゆうなの意思では逃げられへん



ーーーいわば籠の中の鳥やーーー



ええな?」



私のーーー自由がなくなるーーー



そう言うことなんだよね?しろちゃん?



彼女はうんと頷く



キョウは小さなそれをじっと見つめるーーー



月光が透き通る程に美しいキョウの姿を照らした



そして、何の躊躇いもなく、



バキッ!!!



あの?うそ?え?



「オイオイっ!!何してんねん!?アンタそれめっちゃ高いんやで!!!」



「ーーーあぁ?


こんなモンなくても、コイツ俺から離れねーもんーーー」



そう言って涼しく笑ったんだ



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