侍ヴァンパイア

願い事一つだけ

今居るこの街はベルサレムと言うらしいーーー



今夜は、無一文な私とキョウに、しろちゃんが一泊の宿をプレゼントしてくれた



「久しぶりだね、、、こうやって二人で過ごすのっ」



落ち着いた白を基調とした大人な一室ーーー



窓からは外のネオンがキラキラと輝いて、何だか日本にいる頃を思い出した



「そういや、レオとロイはどうしたの?」



「アイツ等は別行動、、、つるんで行動出来ねータチなんだ、俺」



「キョウらしいかもっ!ふふふ」



「やっと独り最高!!て時に…あのボルンとかゆー奴がくっついてきて、、、そっからは災難だった」


酷く落ち込むキョウ…わかる、わかるよ!
多分…あれが原因だよね、、、



「そーいや、どーやって私の居場所わかったの?」



キョウはピッ!と人差し指を私の鼻に付けるーーー



「匂い」



「えっ!そんな離れててもわかるもんなの!?」



「あん時はな」



あん時ってーーー



「え?じゃあ今はわからないの?」







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