乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】
「はぁ…久々の泊りなのに拒否られたわぁ~」
陸さんはしらけ顔でソファに座りなおした。
「ごめんっ!」
慌てて謝ると
「じゃあ、一緒に風呂入る?」
なんて笑って言ってきた。
「は、入んないよ!いいからシャワー浴びてきなって!」
陸さんは、「はいはい」と重い腰を上げて洗面所の方へと向かった。
変な拒否り方しちゃったけど、機嫌悪くならなくて良かった…
ふと、ベッドの横を見ると、スーツらしきものが置いてあった。
置いてあるというか、乱雑にまるまっているというか…
スーツなんて着る機会ないはずなのに…?
てかこんな風に置いてたらしわになっちゃうじゃん!
あたしは立ち上がり、スーツを綺麗に伸ばしてハンガーにかけた。
するとその時…