乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】
まさか本当に外で待ってるわけじゃ…
恐る恐る外に出てみると、康大が店の前でしゃがんでいるのが見えた。
私服姿の康大はいつもよりちょっと大人っぽい。
…なんて、そんなこと今はどーでもいいんだってば!
てかあいつも何考えてんのよっ
あたしの姿に気づくと、立ち上がって笑顔を見せた。
「おつー!てか、具合い悪いの嘘だべ!?」
笑ってあたしの方を指さしている。
「嘘じゃないし!」
「いや、そんくらい元気あんなら大丈夫だから!ちょっとさー、今から付き合ってほしいとこあんだけど」
「はぁ!?」
こいつ、あたしの話聞いてるんだろうか。
強引すぎるにもほどがあるわ!
「どーせ暇でしょ?」
そう言ってあたしの腕を掴んで歩き出す。