乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】
「黒服…?」
「あー…ボーイっつーの?てか、居酒屋って嘘つかれてたん?」
「う…うん」
嘘つかれてたんだよね、やっぱ…
現実を受け止めたくない。
でも陸さんはあたしに隠していたんだ。
「んー。ただ単に心配かけさせたくねーからじゃねぇ?」
「そうかもしれないけど、あたしは嘘ついてほしくなかった…それに…」
「それに?」
美優さんの事もある。
元カノだということもあたしに隠してる。
お互い隠し事はなしだ、なんて前に言ってたくせに…
俯いたあたしに、康大は思いがけないことを言った。
「ここに行ってみねぇ?」
「…え?」
バチンッと名刺を指ではじいた。
「ここのクラブよ。彼氏今夜仕事だって?」