乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】

嫌そうな顔してた!?

もしかして舞香にも気づかれたかな…

あたしって嫉妬深い嫌な女だって。


「そんな顔してないもん!」


「くっくっく…まぁいいや。かわいーから」


陸さんに可愛いって言われると恥ずかしくなって何も言えなくなってしまう。


すぐ側にあった陸さんの愛車に乗り、あたしたちは国道を走り抜けた。


陸さんは乱華を辞めてからも単車には乗ってるけど、ちゃんとメットもかぶるし、悪いことは何もしていない…と、思う。

あたしを乗せてるときはむやみやたらに飛ばしたりしなくなった。


海岸沿いに差し掛かると暗い海が目の前に広がった。


海風が激しく肌に突き刺さる。


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