ツンデレちゃん!!
それ以来、誰かを好きだという感情はなくて、代わりに莉緒がそばにいた。
そいつと別れたあたしを見て、周りの女子どもはあたしを嘲った。
あたしは別れて清々しているのに、一体なにを勘違いしているのか、周りの女子どもは『かわいそぉ』とか『まぁ、あれじゃあ振られるのは当然よね〜』とか言って、嫌味なほどに作られた笑顔であたしを見た。
そんなあたしに唯一、嘲笑うことなく綺麗な手を差し伸べてくれたのが、中1からの友達である莉緒だった。
だから莉緒は、あたしにとって特別な存在だ。
あたしを救ってくれた、大事な親友。
「どんなに辛いことがあっても、あたしがいつでも味方だから!」
あの言葉は、傷ついたあたしの心をそっと癒してくれた。
あの言葉があったから、あたしはまた前をしっかり見ることができた。