ツンデレちゃん!!
「亮太くん! 一緒に帰ろ‼」
「あっだめよ‼ 亮太くんはあたしと帰るんだから‼」
………あたしの隣のヤツも、同じ部類の人間だ。
無表情だけど、絶対、内心狂ってる。
ヤツだって、ウラで女遊び激しいに決まってる。
「莉緒、帰ろ」
「うん!」
莉緒はいそいそと鞄に物を詰め込み、あたしに駆け寄る。
「……ごめん。俺、ちょっと用があるんだ。………この子に」
そんなヤツの声が聞こえたかと思ったら、あたしの視線がぐらりと傾いた。
………え?
「…だから、ごめん」
「…っはあああああっ⁉⁉」
あたしはなぜか、ヤツに腕を引っ張られていた。