ツンデレちゃん!!





「……うあぁ…」



あたしは頭を抱え込んでフリーズ。





無理だ無理だ無理だ無理だ無理だ無理だ





「……数学は無理だって……」


「…くっくっ……」


「っ⁉」




喉の奥で笑うような声が聞こえて、あたしはばっと隣を見た。





「……なによ」


「………」





なっ、なんなんだこいつーーーーッッッ



風間はなにもなかったかのように、授業を受けている。




ほんっっっっっとに、やなやつ‼‼


最悪‼‼



ほんとやだこいつ‼


早く席替えしたい‼‼

担任‼‼




あたしはムキになって、英語の授業を受けた。



この日はなぜか、ちゃんと集中して受けられた。





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