ツンデレちゃん!!
───放課後。
「きりーつ、れーい、さようならー」
「「さよーならー」」
進学校ではあるのに、挨拶はだらだら。
なんか嫌な感じだけど、まぁいいや。
鞄を持ち、莉緒の席に向かう。
「りーお、帰ろ!」
「あっ、瑠奈…」
莉緒はあたしが来たのと同時に、パタンと携帯を閉じた。
「…ごめん瑠奈。また今日もお手伝い頼まれちゃって…」
なんと。
大変だねご両親も。
毎日お疲れさまです。
「ほんとごめん‼」
「大丈夫。ほら、行かないと」
「うん、ありがとう! じゃあまた明日ね」
「ばいばい」
莉緒はぱたぱたと靴を鳴らして走って行った。